徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)05月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1544 1面

八尾病院の増築棟が本格稼働
ICU・HCU増床により救急拡充
手術室・カテ室も増設し受け入れ万端

手術室の移設でプロジェクトが完了した増築棟 ICUとHCUは従来よりも広く充実(写真はHCU)

八尾徳洲会総合病院(大阪府)の増築棟が本格稼働した。60床の増床をベースに、2年半かけて進めてきたプロジェクト。本館の改修と合わせ、主に救急機能の拡充が狙いだ。

増築棟は会議室やスタッフの更衣室、健診センターなどで構成。いずれも本館で運用していたスペースを移設した。

これにともない、ICU(集中治療室)とHCU(高度治療室)を拡大。ICUは10床から14床、HCUは10床から30床に増床した(ICUは最大20床分のスペースを確保)。以前は、重症患者さんに対応できるベッドに空きがなく他の病棟で対応せざるを得ないこともあったが、現在、そうした課題は解決。HCUでは個室も増やし、プライバシーの確保や機器のアラーム音による負担軽減など患者さんの環境改善も実現した。ICUの村中烈子・看護師長とHCUの乾恵美・看護師長は「重症患者さんには医療機器を数多く使用していますが、スタッフにとっても、以前よりも空間にゆとりがあって動きやすい」と口をそろえる。

手術室とカテーテル室も、それぞれ増設。とくに手術室は8室から10室となり、手術の内容で使用する部屋の使いわけを図るなど、より効率的な運用を目指し多くの手術が行える仕様とした。

レイアウトを考えた谷仁介 ・麻酔科部長は「当院は局所麻酔の手術が多く、とくに眼科は月間200件超に及び、手術器械を入れ替えなければならないため、基本的には局所麻酔と全身麻酔とで、部屋のすみ分けを図りました。もちろん、術者の更衣室など動線にも配慮しました」と説明する。

移設した健診センターに新たに専用の内視鏡室と婦人科スペースを設置。受診者が別のフロアに移動する必要がなくなり、以前から利用している受診者からも好評だ。川野友也・健診センター長(診療放射線技師)は「1日に実施できる内視鏡の件数、また受診者の継続も増加しています」。

現在、年間約1万2,000人の救急患者さんを受け入れている同院。原田博雅院長は「改修後のさまざまな設備を活用し、救急患者さんをはじめとして、多くの患者さんに、より一層適切に対応していきたいと考えています」と意欲を見せる。

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