
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)04月20日 月曜日 徳洲新聞 NO.1539 2面
2025年10月に徳洲会グループ入りした天使病院(北海道)は、1969年に分娩数日本一を記録し、当時は「札幌市民の6人に1人は天使病院生まれ」という実績を築いた。86年には道内初のNICU(新生児集中治療室)認可を受け、北海道の周産期医療を牽引。今後も周産期での「断らない医療」を軸に、地域医療の発展に邁進する方針だ。
「患者さん一人ひとりに最善のお産を」と、森岡NICU主任科長(左)、藤枝・産婦人科主任科長(右)
道内の周産期医療を支えるNICU(15床)
天使病院は115年の歴史をもち、地域の周産期医療を支えてきた。1986年に道内で初めてNICU認可を取得。現在は15床のNICUと11床のGCU(継続保育室)を備え、地域周産期母子医療センターとして、24時間365日の新生児外科手術体制を維持している。鎖肛や消化管閉鎖などの緊急手術に即応できる施設は、同院を含め道内にわずか4施設しかなく、地域との信頼につながっている。
また、敷地内には宿泊施設「ステイアンジュ」を完備。これは東日本大震災時の被災妊婦さん受け入れを機に誕生し、現在は遠方に住む家族や患児の母親が宿泊するなど、長期入院を支えるインフラとして機能、患者さん一人ひとりのニーズに応えている。同院で出生・救命された患児が成人し、再び自身の出産に同院を選ぶというケースが珍しくなく、積み重ねてきた地域からの信頼を表している。
「ご家族が赤ちゃんと向き合い、親になっていただく過程を支えるのが私たちの役割です。救命できなかった赤ちゃんのご家族から感謝を伝えられたこともあり、忘れられません。今後も患者さんとの信頼を築いていきたい」と森岡圭太NICU主任科長。「患者さんには最良の状態で出産を迎えていただきたい。産科や外科、NICUが一丸となって適切な医療環境を整え、母子に寄り添う温かさは、当院の115年の歴史のなかで醸成されたものです」と藤枝聡子・産婦人科主任科長は語る。同院は今後も患者さんのニーズに応え続けることで、地域との揺るぎない信頼関係をより深めていく方針だ。