徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)03月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1535 3面

田邉・湘南鎌倉病院センター長が
異種腎移植の臨床応用へ課題提示

「制度面と社会の理解の両輪で改革を進める必要があります」と田邉センター長

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の田邉一成・院長補佐兼腎移植センター長は2月15日、明治大学とポル・メド・テックが共催する「異種腎臓移植の臨床応用への期待とそれに伴う社会的課題」をテーマにした公開シンポジウムに講師として参加、「本邦における臓器不足の現状とドナー不足への取り組み」と題し講演した。

日本は諸外国と比較して臓器提供数が少なく、移植を受けられる患者さんが数パーセントにとどまる窮状を指摘。要因として、脳死判定の複雑さや医療現場の過重負担、診療報酬の低さなど制度上の課題を挙げた。また、離島・へき地の病院でも、希望があれば速やかに対応できるよう、徳洲会グループが保有する小型ジェット機などを活用した患者・臓器搬送システムの構築も視野に入れていることを紹介した。

田邉センター長を含む5講演の終了後に行われた総合討論では、会場から寄せられた質問に講師陣が回答。異種腎臓移植に関し、小児への適用や終末期患者さんのQOL(生活の質)向上への期待、動物愛護の視点などが議論された。田邉・院長補佐は「ロボット手術による低侵襲化は、患者さんや医療スタッフの負担軽減に直結します。また、持続可能な移植医療体制の確立に向けて、制度面と社会の理解の両輪で改革を進める必要があります」と提言。

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