徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)03月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1535 2面

病気のはなし215
痩せすぎは将来にリスク
妊娠女性の低体重

日本の20代女性の2割程度が体格指数(BMI)18.5未満の低体重であり、経済協力開発機構(OECD)加盟国のなかでも際立っている。徳之島徳洲会病院(鹿児島県)の新納直久院長(産婦人科)は、とくに妊娠期の女性の過度な低体重は、女性自身だけでなく生まれてくる子どもにも悪影響を及ぼすと警告する。

妊娠期の低体重は、まず母体に低栄養や貧血からくる疲れやすさ、産後の回復の遅さなどの悪影響を与える。また、羊水過少や胎児発育不全、早産、体重2,500g以下の低出生体重児が生まれる可能性が高まるなど、胎児への悪影響も少なくない。出産前後だけでなく、「母体の低体重が、生まれてくる子どもの将来的な生活習慣病リスクを高めるとの報告もあります」と新納院長。「妊娠期10カ月間の低体重が、子どもの一生の問題につながりかねません」と訴える。

かつては妊娠前の体格がやせ型の女性にも妊娠期間中、食べすぎないよう指導していた時期もあったというが、今は「妊娠中の方は、BMIが18.5以上25未満の標準体重の方で10~13kg、BMI18.5未満の低体重の方は12~15kg体重を増やすのが理想的と言われています」と新納院長。「つわりのひどい時期に無理をして食べる必要はありませんが、体調が安定してきたらバランスの良い食事をしっかり摂って、適正体重まで増やしてください」と呼びかけている。

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