
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)03月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1534 2面

歯のかぶせ物や入れ歯を製作する歯科技工士の不足が懸念されている。2024年の歯科技工士数は3万1,733人で、20年前の04年に比べ3,935人減少、さらに、その内訳を見ると、04年は60歳以上が8%、50歳以上が27%だったのに対し、24年は60歳以上が32%、50歳以上は56%と急速に高齢化していることがわかる。歯科技工士資格の合格者数も、ここ10年で受験者数の減少にともない40%ほど減少しており、今後、60代、50代の技工士が引退するにつれ、さらに不足が鮮明化する見とおしだ。
一方で資格を有しているものの、業務に従事していない技工士の割合は年々増加しており、「多忙でライフワークバランスを重視する現代の風潮に合っていない」、「精緻な手作業を要求される仕事に賃金が見合っていない」――との声もある。
将来的にはかぶせ物や入れ歯を入れたくても入れられない、もしくは長い待機期間を要する事態も予測され、厚生労働省は人材の確保・育成に向け21年に検討会を発足。また、歯科技工所でも事務ソフトウェアの導入などに加え、作業の一部を3Dスキャナーやプリンターを用いてデジタル化する動きがある。団塊の世代が85歳を迎える35年には、さらに多くのかぶせ物や入れ歯などが必要な事態が予測でき、個人でも口腔ケアに努める、歯科定期健診を受けるなど対策が必要だ。