
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)03月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1534 1面
「これまでの経験を生かし、日本の医療に貢献したい」とハール部長
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の若手医師や総合診療医の育成体制にさらに厚みが加わった。英国で17年間、GP(General Practitioner=家庭医)として活動してきたクレア・ハール部長が1月に着任、外来や病棟回診、カンファレンスなど、さまざまな機会を通じ、研修医・専攻医など若手医師や総合診療科医師への指導、ネイティブならではの医療特有の英語表現に関する情報提供などに取り組んでいる。
ハール部長は大学時代に2カ月間、京都に滞在、卒業後、米国でのMBA(経営学修士)取得を経て、大手コンサル会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーやネスレの日本支社に勤務。通算5年ほど日本に在住し日本語も堪能だ。2003年に英国医師免許を取得した。
「GP診療所を17年間運営し、後進を育成しながら患者さんのために働いてきました。これまでの経験を生かし、親しみの深い日本の医療に貢献する新しいチャレンジをしたいと思い、当院に入職しました」(ハール部長)。日本での活動拠点をリサーチする過程で、「徳洲会グループ総合診療医育成プロジェクト」のWEBサイトにたどり着き、徳洲会の活動に引かれたのが入職のきっかけだという。
電子カルテを見ながら診療方針の相談に乗るハール部長(右から2人目)。その右が八重樫・教育顧問、左端が瀬戸部長
取材で訪れた日は午前中に総合診療科の外来で、研修医や専攻医(総合診療科)から、併存疾患を有する皮疹や腹部腫瘤、多発筋痛症などの診断や診療方針について相談を受け、実践的な知見をもとにアドバイス。研修医教育に尽力している医療法人徳洲会の八重樫牧人・教育顧問(医師)とコラボレーションして手厚く指導を行った。午後からは内科・ER(救急外来)合同カンファレンスに出席するなど、同院スタッフと交流を図りながら旺盛に活動。
総合診療科の瀬戸雅美部長は「GPは守備範囲の広さが特徴です。日本と英国の医療の良いところをかけ合わせて、より良い医療を患者さんに提供できればと考えています」、八重樫・教育顧問は「“総合診療”という医療分野に関しては、GP制度のある英国が日本よりも先に進んでいます。ぜひ英国での経験を日本の医療に生かしてほしい」と期待を寄せている。