徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)03月09日 月曜日 徳洲新聞 NO.1533 4面

東上震一理事長の基調講演要旨
「徳洲会は患者さんの命を救い
患者さん・職員の幸せ追求する」

人材育成の重要性などを強調する東上理事長

東上理事長は35歳の時、岸和田徳洲会病院(大阪府)に心臓血管外科開設のオペレーターとして招聘され、以来、30年にわたり1万例に及ぶ心臓大血管手術を積み上げた。人工心肺を使わずに冠動脈2本を同時に他の血管につなぐバイパス手術や、冠動脈・頸動脈・腹部大動脈の3領域同時手術、92歳という高齢の胸部大動脈瘤破裂患者さんに対するバネ付き人工血管を用いた手術など、学術的にも価値の高い先進的な手術も手がけ、救命に尽力してきた。

心臓外科医としての心構えについて「決して断らない」、「決して諦めない」、「決して帰らない(ベッドサイドに張り付く)」を強調。さらに「個にこだわり、Nにこだわる」(個々の症例の結果にこだわり、症例の数にこだわる)ことが信条と説明した。

「人生最大の転機」として挙げたのが岸和田病院の院長就任だ。「徳田虎雄理事長(当時)から突然、院長の指名を受け、迷うことなく『ありがとうございます。頑張ります』と即答しました。徳田先生が自分の才能を認めてくれたことに感激しました」と振り返った。

講演後半は、徳田・名誉理事長が徳洲会を創設する契機となった徳之島での原体験(幼い弟の死)や徳洲会の理念を紹介。最新機器やAI(人工知能)などの技術活用によるDX(デジタル変革)、離島・へき地医療、医療の質向上、海外支援・災害医療への取り組みも披露した。

グループ運営の考え方については「患者さん中心の医療」を掲げるとともに、人材育成の重要性を強調。また「利益は目的ではありません。徳洲会は患者さんの命を救い、患者さん、職員の幸せを追求する集団です」と力を込めた。

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