
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)03月09日 月曜日 徳洲新聞 NO.1533 3面
和気あいあいとした雰囲気で「なりむち」に取り組む利用者さん
奄美大島には小正月(1月15日)に「なりむち」という風習があります。ブブ木(リュウキュウエノキ)と呼ばれる木の枝に、赤や緑、白、黄などカラフルに色付けされた餅を刺して、床の間や神棚、仏壇、墓前などに置く“正月の飾り”のひとつです。枝を切っても再び生えるブブ木の特性から「繁栄」を象徴し、餅を花や実に見立て「お金がたくさん成る」、「家が栄える」、「豊作」といった願いを込めます。赤は魔除け、緑は健康、白は子孫繁栄・長寿、黄は金運・繁栄と、色にもそれぞれ意味があります。
薩摩藩の統治下にあった頃(1600~1800 年代)に伝わった「餅花」の風習がベースとなり、とくに当院がある島の北部で行われます。今は飾るだけで終わることがほとんどですが、かつては蒸したサツマイモと混ぜた料理「ヒッキャゲ」にして食べる風習もあったようです。
当院の通所リハビリテーションでも、毎年その時期になると利用者さんと一緒に飾り付けを行います。なかには「昔は家でもやっていたけれど……」と、ひとり暮らしで自宅ではできない方から懐かしむ声も聞かれます。今年も利用者さんそれぞれで「自分や家族の健康」、「楽しく生きていく」などと会話を楽しみながら取り組んでいました。
(通所リハビリテーション責任者・畠洋平)