
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)03月02日 月曜日 徳洲新聞 NO.1532 2面
徳之島徳洲会病院(鹿児島県)が昨年10月の新築移転時に導入したCT(コンピュータ断層撮影装置)が順調に稼動している。より高性能の機種に変わり、従来は困難だった患者さんにも実施できるようになり、旧病院を上回るペースで実績を重ねている。
「新しいCTを活用し島の医療に貢献したい」と徳之島病院の診療放射線技師(後列左が清島技師長)
徳之島徳洲会病院が新病院に導入したのは、256列マルチスライスCT。それまで使用していたCT(64列)の老朽化が進み、17年ぶりに更新した。これにより、撮影の範囲拡大と時間短縮、被ばく量の低減、高画質化などが実現、より質の良い検査を、より多くの方に実施できるようになった。
とくに実績を伸ばしているのが心臓の検査だ。胸部や腹部は呼吸で動くため、検査の際は“息止め”が必要になるが、導入した装置は従来のタイプよりも息止めの時間が短く、クリアな画像が撮影できる。
同院の清島章展・放射線科技師長(診療放射線技師)は「たとえば冠動脈CTの場合、以前は10秒ほど息を止めなければなりませんでした。島には高齢者が多く、それだけの時間、息を止められない方がいたり、脈が早い方がいたりして検査を見送ることもありました。新しいCTは心臓が1拍する間に撮影できるため、ほぼ息を止めなくてすみます」と説明。
適用が広がり、以前は1カ月10件にも満たなかった心臓検査は現在、1カ月20~30件で推移。心臓以外の部位も含めた総件数も1カ月約500件から約600件と100件ほど増えている。
「当院で検査できなければ、島外の医療機関まで行かなければなりません。患者さんの経済的負担軽減にもつながっていると思います」と清島技師長。「当院は循環器診療にも力を入れ、PCI(カテーテルを用いて狭くなった冠動脈を広げる治療法)など他の奄美群島から患者さんを受け入れる“逆搬送”も行っています。新しい装置を活用し、徳之島はもちろん、奄美群島の医療にも貢献できれば」と意欲を見せる。