徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)02月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1530 2面

山内病院
地域ニーズに応え手術室オープン
近隣の高度急性期病院と機能分化

山内病院(神奈川県)は地域のニーズに応え手術室をオープン、1月5日に栗原雄司院長が1例目の手術を実施した。同院は近隣の高度急性期病院との機能分化を図り、鼠径ヘルニアや外傷といった比較的軽度な手術に迅速に対応。グループ病院の協力の下、高齢患者さんへの入院ケアも重視し、地域に密着した医療の提供を目指す。

1例目の手術を行う栗原院長(中央)

山内病院は徳洲会グループ入りして3年、手術室の稼働が地域から待望されていた。栗原院長は「地域のかかりつけ病院として、住み慣れた地域で治療を受けたいという患者さんの声に、ようやく応えることができます」と笑顔を見せる。

同院が担う役割は、近隣の高度急性期病院との機能分化による「医療の隙間」の解消だ。命にかかわる大手術を行う大病院では、鼠径ヘルニアや痔、粉瘤、軽微な骨折などへの手術は待機期間が長くなる傾向がある。そこで同院は、近隣飲食店従業員の外傷ややけどへの即応、移動の負担を抑えたい高齢者のニーズに応える受け皿としての役割を担う。

安全な手術室運用を支えるのは、約1年にわたる準備とグループの支援。看護師や臨床工学技士が湘南鎌倉総合病院(同)で研修を重ねたほか、湘南藤沢徳洲会病院(同)からは麻酔科医師の派遣を受けるなど、万全の協力体制を敷く。

1例目の手術は、局所麻酔による低侵襲なものであったが、これはスタッフの習熟度を段階的に高め、安全性を盤石にするための第一歩。また、同院は効率を追求する画一的な「日帰り手術」のみに固執しない方針を打ち出している。体力に不安のある高齢者に対しては、数日間の入院を含めた手厚いケアを提供し、生活背景に寄り添った医療を心がける。

同院は今後、茅ヶ崎徳洲会病院(同)から泌尿器科、湘南藤沢病院から脳神経外科の医師派遣を受ける予定で、診療の幅をさらに広げていく。栗原院長は「地域の方々に『フットワークの軽い病院』と認識していただけるよう、これからも地域のニーズに対し迅速に対応していきたい」と意欲的だ。

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