徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)12月01日 月曜日 徳洲新聞 NO.1520 4面

在宅難病患者さん受け入れ
静岡病院が一時入院に対応

難病患者さんの一時入院受け入れに携わった臨床工学科スタッフ

静岡徳洲会病院は、県が実施する「在宅難病患者一時入院(避難入院)支援事業」への取り組みの一環で、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者さんの試行入院の受け入れを行った。

在宅で人工呼吸器などを使用して療養している難病患者さんは、自然災害の発生時には安全確保のため、また、患者さんを介護する家族の負担軽減(レスパイト)のため、病院などに一時入院する。

静岡県では一時入院先を、従来はその都度、難病診療連携コーディネーターに相談して選定していたが、スムーズな入院先の調整が困難な場合もあることから、主治医や難病診療連携コーディネーターの協力の下、あらかじめ選定しておく方式へと今年度から制度改正を図った。

対象は指定難病か特定疾患の同県内に居住する患者さんで、在宅で人工呼吸器を使用、または気管切開により頻回に喀痰吸引を行う必要がある患者さん。災害時やレスパイト目的での一時入院を支援する。同院の西山大・総務課係長は「制度の見直しが行われ、患者さんの情報を事前にやり取りできるため、受け入れはスムーズになると思います」と期待を寄せる。

制度改正後、同院ではALS患者さんの1泊の試行入院の受け入れを行った。病棟で受け入れに携わった大原照代・看護師長、原田咲・看護副主任、清水もも看護師は「病院と在宅では環境が異なるため、患者さんのご自宅での状況と同じような対応が難しいことに対して、患者さんに受け入れていただけるか不安がありました」と懸念があったことから、文字盤を介したコミュニケーションで傾聴するなど安心感の醸成に努めた。

人工呼吸器など機器に関しては臨床工学技士が対応。臨床工学科の志賀正直技師長は「人工呼吸器は命を守る重要な装置です。そのため、責任をもって扱える当院の人工呼吸器に交換しています。受け入れの要請があれば、スタッフ一同、全力で対応していきたい」と抱負を語る。

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