
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)11月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1518 2面

厚生労働省は、緊急避妊薬『ノルレボ』(錠剤)の市販薬化を承認した。従来、望まない妊娠を避けるための緊急避妊薬は処方箋が必要だったが、未成年や性暴力に合った女性の受診へのハードルが高く、避妊の機会を逸してしまう問題が指摘されていた。
市販化は来春以降。研修を受けた薬剤師による薬局での対面販売でのみ認められ、その場での服用が義務付けられるが、購入に年齢制限はなく、親の同意も不要(薬剤師による年齢確認はある)。性交後72時間以内の服用が必要で、妊娠阻止率は84%。16歳未満の女性には、薬剤師が産婦人科もしくは小児科の受診を勧めるほか、性暴力が疑われる場合は支援センターや児童相談所、警察などへの相談も必要に応じて行う。
同薬剤は海外では年齢制限がないこと、国内での使用成績調査に13歳が含まれ安全上の問題が認められなかったことなどから、国内でも年齢制限を撤廃することとなった。ただ、同薬剤では完全に妊娠を防ぐことはできないため、避妊の成否の確認が重要だが、2023年から一部の薬局で行ってきた試験販売では購入者の85%以上が産婦人科を受診しておらず、丁寧な説明が求められる。
また、価格は未定だが、試験販売時の価格7,000~9,000円を参考にすると見られ、高額であることから、避妊のハードルを上げかねないと疑問の声も上がっている。