
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)11月03日 月曜日 徳洲新聞 NO.1516 1面
1年半かけて医療安全管理体制の改善に取り組んできた神戸徳洲会病院。10月6日に神戸市が「(体制が)確立された」と発表したことをふまえ、あらためて同院の三役(院長、看護部長、事務長)に病院の現状と今後の展望を聞いた。
「今後も職員一丸となって努力します」と(左から)吉川事務長、尾野院長、乕田・看護部長
職員を対象とした説明会も開催
今後も外部評価を大事にし地域の信頼を──尾野亘院長
思い起こすと、当院に着任した昨年4月当時は院内全体に一体感を感じませんでした。しかし、今回の件で取り組むべきこと、取り組む順番が明確になり、次第に職員のベクトルがひとつになって難局を乗り越えることができました。今は職員が前向きで、院内の各種委員会も、きちんと機能しつつあります。
医療安全については、外部評価が大事だと思っています。今後も保健所、有識者、徳洲会本部の医療安全・感染管理部に協力いただき、2カ月に1回程度のペースで外部の目が入る予定です。独りよがりの医療安全管理にならないよう注意していきます。
診療面では、新たに産科が無痛分娩・和痛分娩を開始します。来年4月以降、出産予定の妊婦さんから受け始めます。地元の垂水区は人口22万人ながらも、出産できる施設は当院とクリニック1カ所のみ。小児科も常勤医師が4人在籍しているので、当院の特徴のひとつにしたいと考えています。行政対応は一段落しましたが、地域からの信頼回復はまだまだです。日々の診療はもちろん、説明会などイベントも通じて信頼される病院を目指します。来年5月に開院40周年を迎え、周年イベントや、しばらく行っていなかった病院祭を予定しています。一つひとつの成功体験の積み重ねが職員の自信、地域の信頼につながると思いますし、それしかないと思っています。すべてがこれからです。 (談)
医療安全の土台支える倫理を──乕田美幸・看護部長
今は職員が積極的になり、組織的に活動できている実感があります。尾野院長の発信力の強さが、その一因だと思っています。
今後、医療安全で取り組みたいのは倫理観を育むこと。医療安全の形づくりは進めてきましたが、その土台を支えるのは倫理と考えます。良かれと思って医療従事者が勝手に決めてしまわないように、患者さんには個人の尊厳や知る権利、意思決定の権利などがあることを、しっかり現場が認識し、現場で問題視できるようにしたいと思います。医療安全に対する意識や仕組みを定着させることが、私の役割だと思っています。頑張ります。 (談)
職員が声上げられる習慣を大切に──吉川文雄事務長
神戸市から医療安全管理体制が確立されたと聞いた時は、ほっとしました。医療安全だけでなく、経営や業務に関する意識も変わりました。
医師に対しても委員会で意見するなど、引き続き、何かあればきちんと声を上げられる習慣を大切にしていきたいと思います。神戸市からの要請を受け、職員への説明会を行うとともに、使用端末でも経緯や資料を確認できるようにしました。職員への情報発信も大事にしていきます。