徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)10月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1515 4面

私の推し本

遠藤 圭人 榛原総合病院(静岡県) 総務課職員

現役医師である山口美桜さんのミステリーです。『禁忌の子』に連なるシリーズ2作目で、『白魔の檻』から読んでも十分楽しめます。

『白魔の檻』 山口未桜・著(東京創元社刊、1,980円)

研修医である春田は、医療協力のため派遣された先輩医師・城崎と共に、北海道の山奥にある病院へ向かいます。濃霧に包まれ到着したのも束の間、病院スタッフが変死体となって発見されます。捜査が進まないなか、翌日には大地震が発生し、病院周囲に硫化水素ガスが充満。濃霧とガスにより外界から孤立した病院の医療機能を守りつつ、連続する事件に挑む城崎の姿が描かれます。

極限状況での緊迫した展開や、過疎地医療が抱える課題が織り込まれ、謎解きの面白さだけではない読み応えがあります。絶望的な状況に立ち向かう医療従事者たちの姿から、最後まであきらめない勇気をもらえる一冊です。

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