徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)10月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1515 4面

介護&解語
施設からお答えします23
認知症GHは共同生活“住居”

グループホーム(GH)は、少人数が支援を受けながら地域で家庭的な雰囲気の下、共同生活を送る“住まい”を指し、認知症高齢者向けと障がい者向けの2種類に分かれます。このうち、認知症高齢者向けGHは介護保険制度上で「認知症対応型共同生活介護」として位置付けられ、指定を受けている事業所であれば介護保険で利用できます。認知症対応型共同生活介護とは、どんなサービスでしょうか? グループホームいずみ(大阪府)の熊井きよ子・管理者(ケアマネジャー)が解説します。

「アットホームな雰囲気で支えます」と熊井管理者(左)

主な特徴は、認知症を抱える高齢者が家庭的な環境のなかで、日常生活上の支援や機能訓練を受けながら、少数で共同生活を送ることが挙げられます。また、施設サービスではなく居宅サービスに位置付けられているため、施設ではなく“住まい”となります。

食事は基本的に入居者さん一緒に

定員は1ユニット9人以下で、原則、最大2ユニットまで。基本的にユニット単位で生活を送ります。食事やレクリエーションなど他の入居者さんと一緒に活動する場面もあり、“集団生活ができないと利用できない”と思われがちですが、参加はせず近くから見守る、あるいは自分の部屋で過ごすことも可能です。外出も当ホームでは制限なく、ご家族と食事に行かれる方、外泊される方もいます。正月には近くの神社まで職員と一緒に初詣に行くなど地域とのつながりも大切にしています。

居室は原則、個室で7.43㎡(和室4.5畳)以上。GHいずみでは見守りシステムも完備

認知症対応型共同生活介護は介護保険サービスのひとつです。「認知症高齢者GH」という表現のほうが、なじみがあるかもしれません。

こうした比較的自由な環境を心がけつつ、スタッフは入居者さんの残存能力などを見出し自立を促します。小規模だからこそ個別ケアが行いやすく、屋内の死角が少ないため、目が届きやすいという利点もあります。職員も24時間常駐し、認知症を患っても安心して過ごせる場所です。

地域密着型サービス 利用は地元の方限定

入居の対象は認知症と専門医から診断され、原則、要介護1以上の方になります。ただし、“小規模で今までに近い環境”といった趣旨から、介護保険の「地域密着型サービス」に位置付けられているため、地元の方しか利用できません。当ホームであれば和泉市民のみになります。

また、医療職の配置義務はないため、医療ニーズが高い方は利用ができない可能性があります。在宅扱いとなるため、訪問診療や訪問看護を個別に利用することは可能です。昨年4月の介護報酬改定で、急変などに備え協力医療機関と協力歯科医療機関の確保が努力義務となりましたが、当ホームでは徳洲会グループの医療機関などと、すでに協力関係を結んでいます。料金は要介護度によって変わりますが、おおむね家賃、共益費、食費、ガス・水光熱費となり、居室で使用する個別の消耗品などは別途負担しなければなりません。

私の経験上、相談に来られる時点で、入居者さんご本人に選ぶ判断力がないケースがほとんど。できれば少しでも早く見学し、ご家族などに意向を伝えておくと良いでしょう。見学も1カ所ではなく複数、さらに同じところに何回か足を運ぶことをおすすめします。早く利用先を決めたい思いがあっても焦らず、落ち着いて検討することが大事です。

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