徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)10月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1515 3面

老健八尾徳洲苑
見守り支援システム積極活用
導入1年で転倒減の可能性も

「ライフレンズを、さらに活用していきたい」と土井係長。グループ内の介護施設が見学に訪れることもシステムの一画面。各利用者さんの状態を一覧で表示し、部屋番号をクリックすると映像が映し出される

介護老人保健施設(老健)八尾徳洲苑(大阪府、定員100人)は、介護施設向け見守り業務支援システム「ライフレンズ」をうまく活用している。同システムはベッドに装着した体動センサーと、室内に設置した映像センサーで、スタッフステーションから利用者さんの状態をリアルタイムに把握できる機器。

各種情報をスタッフステーションの端末で一元管理し、利用者さんの転倒防止や転倒時の要因分析、不要なスタッフの訪室と訪室による利用者さんの覚醒、感染リスクの軽減などが期待できる。徳洲会グループでも多くの介護施設が導入している。

同施設は昨年3月の新築移転時に導入。機器の操作に不慣れなことや、プライバシーの問題から使用を懸念する声も上がったが、導入と同時に「生産性向上委員会」を立ち上げ、運用ルールやマニュアルの策定、勉強会の開催など、地道な活動で使用できる職員を増やしていった。

その結果、同システムへの月間アクセス数は順調に伸び、現在、約2万6,000回で推移。「アラート30分対応率」(アラートが作動してから30分以内にきちんと対応した割合)も、約8割だ。同委員会発足時から委員長を1年務めた土井敏之・機能訓練室係長(理学療法士)は、「開発元のパナソニックから毎月、運用状況の報告を受けるなかで、『全国的に見ても高い数字。業務に組み込まれ、効果的に使われています』との評価をいただいています」と説明する。

また、導入前に比べ、ベッドサイドで発生した骨折の件数が月平均で約50%減少。土井係長は「ライフレンズとの因果関係は明らかではありませんが、介護の質向上や業務の効率化につながっている可能性は感じます」と明かし、山川誠・介護福祉士も「リスクも含めて利用者さんの情報を一層共有しやすくなりました。もっといろいろなことが期待できると思います」と手応えを示す。

同施設は今後も使いこなす職員を増やすとともに、さらに活用して「介護の生産性の数値化」に取り組む考えだ。

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