
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)09月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1511 1面
署名・押印した協定書を手に東上理事長(右)と小園町長
公立種子島病院
医療法人徳洲会(医徳)は9月1日、公立種子島病院組合と公立種子島病院(鹿児島県)の指定管理に関する基本協定を結んだ。同院で調印式を行い、東上震一理事長と同組合の小園裕康管理者(南種子町長)が出席し、それぞれ協定書に署名・押印した。立ち合い人として、それぞれの関係者も列席した。指定管理者制度(公の施設の管理運営を民間事業者などに委ねる制度)によるもので、これにより医徳は10月1日から同院の運営を行う。
院長には藤田安彦・鹿児島徳洲会病院総長が就任。徳洲会グループ病院は85施設となる。
種子島病院は種子島の南種子町と中種子町が設置する公立病院として2002年にオープン。種子島南部地域の中核的医療機関としての役割を担ってきたが、医師不足や元院長の逝去などにより、常勤医1人体制となり、入院の制限や救急の休止など病院の維持が困難になっていた。こうした状況をふまえ、同組合議会は今年6月、指定管理者制度を活用し、同院の管理運営を離島・へき地医療に取り組んでいる医徳への委託を決定した。
調印式後、小園町長は「種子島地域南部医療の未来を切り開く大きな一歩」と安堵の表情。東上理事長は「この地域の医療を縮小することなく、むしろ医療の質も量もさらに向上、発展させていくよう全力を尽くしたいと思います」と意気込みを見せた。地元メディアの取材にも応じ、「先ほど院内を回りましたが、すごく良い建物。地域の方のために使ってこそ」と、今後、病床や救急医療を段階的に拡充していく意向を示した。
指定期間は40年3月末まで。医徳が指定管理者として運営する病院は榛原総合病院(静岡県)、和泉市立総合医療センター(大阪府)、生駒市立病院(奈良県) に続き4施設目。