徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)09月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1510 3面

突風被害の爪痕大きく
職員被災も地域貢献に懸命
榛原病院

職員駐車場では飛来物により、車両被害が80件以上軽傷者21人は院内の講堂に設置した臨時救護所で対応

静岡県中部では9月5日正午過ぎから猛烈な風雨に襲われ、その後、地域一帯で停電が発生した。榛原総合病院では対策本部をすぐに設置し、各部署長が被害状況や見とおしなどを報告。院内の停電に対し、柏原正樹・総務課課長は「1年前にも大規模停電を経験していたため、対策本部の招集や初動対応は比較的スムーズに行われました」と振り返る。

同院の建物被害は救急時間外出入り口の上部破損、バス停の屋根の破損など。午後2時過ぎから負傷者の来院が相次ぎ、計38人の患者さんを受け入れた。まず救急外来でトリアージ(緊急度・重症度選別)を行い、このうち軽傷者21人を院内の講堂に設置した臨時救護所で対応した。

設備関連について、田村和臣・資材課課長補佐は「午後6時45分頃に停電から復旧しましたが、その間、非常用電源のみで、照明や冷房に制限がありました。臨時救護所では懐中電灯を使って対応しました」と明かす。

また、職員の被災も深刻で、住居が倒壊した職員が9人、一部損壊した職員が26人に上った。それでも来院患者さんはすべて受け入れ、クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)を提供するなど地域貢献に尽力した。これを支えたのが行政との連携や徳洲会グループの支援。静岡徳洲会病院からは物資の提供、武蔵野徳洲会病院(東京都)、湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)、清川病院(同)からは医事課職員の応援があった。鷲巣圭一事務長は「避難所生活を余儀なくされた地域の方々もいますので、今後は長期的な支援も視野に入れていきます。今回の対応を振り返り、今後の災害対策につなげていきたい」と力を込める。

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