
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)09月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1510 3面
「面白きこともなき世に面白く」と高杉晋作の言葉を紹介する嶋田・主任部長
東京西徳洲会病院の嶋田直洋・心臓血管外科主任部長は8月30日、武蔵野市立第三中学校で開催された地区公開講座で、「令和の心臓外科医が考える『面白き こともなき世に 面白く』」と題し講演を行った。困難に打ち勝つ克己心を養う道徳授業として行われ、304人の全校生徒と保護者、地域の方々が参加。嶋田・主任部長が講師選定の担当者の緊急手術を行ったことが縁で、講演依頼を受けた。
講演タイトル中の句は長州藩士・高杉晋作によるもの。嶋田・主任部長が人生の指針とする座右の銘だ。講演では、心臓血管外科医の仕事や必要な資質を説明し、喘息で長期入院を繰り返した少年時代、そして一度は物理学を志したものの、「自分なら患者さんの気持ちを理解できるのではないか」と、曲折を経て医師になった道程などを紹介。大学時代はインドや中東を自転車で横断し見聞を広めた。医師8年目の2013年からはインドネシアの国立ハラパンキタ循環器病センターに2年半勤務し研鑽。同国と日本の関係や歴史、徳洲会が同センターと取り組む病院建設プロジェクトを紹介し、「医療を通じて生涯にわたり同国と日本の架け橋となれるよう貢献していきたい」と想いを語った。
最後に「“面白い”ことは他の誰かがもってきてくれるものではなくて、自分でやらなければなりません。それには努力が必要です」とエールを送った。質疑応答も活発に行われ、終了後、嶋田・主任部長は「生徒たちが、より良く生きるうえで少しでも参考になればうれしいです」と振り返っていた。