
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)09月01日 月曜日 徳洲新聞 NO.1507 4面
木下部長(左)とプロクターの吉村・主任教授
W-EBを用いたカテーテル治療の様子
湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)脳神経外科は、脳動脈瘤治療に新たな袋状塞栓デバイス「フローディスラプター(W-EB)」を導入、7月22日にプロクターとして吉村紳一・兵庫医科大学脳神経外科主任教授を招き、1例目を実施した。
同治療は、従来のコイル塞栓術では困難とされたワイドネック型の動脈瘤に対してもカテーテルを用い使用可能。国内では2020年12月に保険収載され、使用可能な医師が増加している状況だ。木下由宇・脳神経外科部長は「手技時間が短縮され、入院期間も1泊2日という患者負担の軽減が期待されます」と強調。ただし、瘤サイズに制限があり、すべての動脈瘤に適用できるわけではない。
木下部長は4月に同院に入職して以来、積極的に同科の治療件数を伸ばしている。入職から100日で手術件数は82件を記録。ゆくゆくは「脳神経疾患で名高い病院」を目指し、日本のトップクラスの病院に匹敵する手術件数年間1,000件を視野に入れている。新治療の導入は、さらなる地域貢献に向けた強い意思の表れだ。
治療選択では、患者さんの「頭を開けたくない」という希望を尊重しつつ、医師としての判断も大切にしている。木下部長は「カテーテル治療と開頭術どちらの選択肢ももち、結果を最優先に考えます」と説明。さらに、両治療ともに高いレベルで実施できる医師は少ないなか、自らがその技術と教育を担っていきたいという考えも示す。
今後はカテーテル治療と開頭術に加えて、内視鏡治療の導入も視野に入れ、「何でも対応できる体制」の構築を目指す。地域に対しては「頭のことであれば安心して当院へお越しいただきたい」と呼びかけ、「自分の家族だったら、この治療をするだろうか」という視点をつねにもち、最適な医療を提供していく姿勢を貫いている。