徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)09月01日 月曜日 徳洲新聞 NO.1507 2面

東京西病院
顎変形症治療が好調
学会でのアピールにも尽力

顎変形症治療チームの(左から)長医長、藤田部長、大江医師3Dプリンタを活用した治療内容の説明で患者さんの理解が向上

東京西徳洲会病院の歯科口腔外科は、2023年に顎変形症の手術治療を本格的に開始、好調だ。24年には年間32例の手術を実施、地域内でも高い実績を誇る。今年はさらに件数を増やす見込みだ。

「見た目の悩みと噛み合わせ、どちらも丁寧に扱うことが大切です」と同科の長太一医長。現在は保険診療による標準治療に加え、術前矯正を省いた「サージェリーファースト」の自費治療も導入しており、早期の顔貌改善を望む患者さんに支持されている。治療には3Dプリンタを活用し、術前シミュレーションやスプリント(マウスピース型装置)作成を行うことで、手術の精度と患者さんの治療への理解が向上した。

地域の矯正歯科医院への訪問、患者さん向けの医療講演、院内での潜在患者さんの掘り起こしなど、地道な活動が症例数の増加につながった。また、学会活動にも力を入れており、第35回日本顎変形症学会総会・学術大会(6月5~6日、福岡県)では、同科の藤田温志部長がランチョンセミナーで「顎矯正手術における生体内吸収性プレートの使用について」、口演で「Le Fort I型骨切り術におけるCinch sutureの工夫」と題し発表。

さらに、同科の大江将史医師が「3DプリントによるLe Fort I型骨切り術骨片位置決めスプリントの有用性について」と題し口演、取り組みを広くアピールした。

長医長は「学会発表は矯正歯科医の先生方に当院を知っていただく貴重な機会。紹介につながることも多く、今後も積極的に参加していきたいです」と展望を語る。

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