
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)09月01日 月曜日 徳洲新聞 NO.1507 1面
模擬病室(手前)とデブリーフィングゾーン(奥)。録画した動画を両スペースで映せるようにするなど学びやすい環境を整備
複数のシミュレーターなどを用意し、さまざまな技術を習得できる環境
地域医療連携の会で講演する自閑センター長
宇治徳洲会病院は臨床教育センター「TOKIMEQ」を開設した。地域の医療・介護・福祉関連の専門職や行政関係者、学生のための教育施設。職種や組織の枠を越えた学びと連携の場を提供し、より良い医療やケアの創造につなげるのが狙い。
同センターは今春に完成した増築棟の4階にオープン。主に3つのエリアで構成。このうち最も特徴的なのが「模擬病室+デブリーフィング(振り返り)ゾーン」。模擬病室で診療シミュレーションを行い、その様子をデブリーフィングゾーンで客観的に振り返り、再度、模擬病室で実践、そのプロセスを通じて“再現性のある現場力”を育む。
模擬病室は、高性能医療用マネキンをベッドに配備するなど臨床現場を再現し、チームで診療行為を行える環境を整備。映像・音声・生体モニターを多面的に記録することができ、医療者自身の動きや判断、患者役とのやり取りなどが多角的に可視化されるため、振り返りもしっかり行うことが可能だ。録画した動画を模擬病室の壁面に映し、行ったばかりの診療行為をすぐに確認することもできる。
「シミュレーションエリア」は外傷の初期対応や心肺蘇生など、医療・介護行為に関する座学や実技が行えるエリア。座学で用いるスライドや映像をアーカイブ化し、“再現性のある教育” にも力を注ぐ。
「ハンズオントレーニングルーム」は主に外科系の侵襲的手技を習得するためのエリア。腹腔鏡手術やロボット支援手術、カテーテル治療など、高度な技術を必要とする手技をハンズオンで学ぶことができる。経験の多寡を問わず安全で継続的なスキルアップを図ることが可能だ。
同センターを開設した理由について、自閑昌彦・臨床教育センター長(心臓血管内科副部長)は「当院では長期的な目標のひとつに、医療人の教育・育成の拠点になることを掲げています。その目標を本格的に実現させるためにTOKIMEQは設計されています」と説明。「現場で教育にかかわってきたなかで感じた課題を解決していくために整備しました」と振り返った。
施設名については「TOKushukaI Medical Education & Questの略と日本語の“ときめき”が由来」とし、「徳洲会病院による医学教育と、より良い臨床実践の探究の場になりたいという思いを込めて、命名させていただきました」。
自閑センター長も第28回地域医療連携の会で講演し、同センターを紹介。同日、内覧会も行った。