徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)08月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1506 4面

おくすりレクチャー
おくすり手帳
処方薬はすべて記載を

亀本浩司 岸和田徳洲会病院(大阪府) 薬局長

おくすり手帳には処方された薬の種類、用法用量、処方した医療機関、処方日時に加え、入院時に中止または変更した薬や、人によってはアレルギー歴をご自身もしくは受診している医療機関が書き足している場合もあり、持ち主の薬にまつわるさまざまな情報が詰まっています。

おくすり手帳をきちんと運用することで、①複数の医療機関・薬局を利用していても、同じ薬効の薬の重複や飲み合わせの悪い薬を避けることができる、②災害時、いつも飲んでいる薬が手元になくても、処方歴から薬効の似た代替薬を検討できる、③血液をサラサラにする薬(抗凝固剤)を飲んでいる方が救急搬送され、抗凝固作用を中和する薬が必要な場合、中和剤の選択や投与量の設定に重要な情報源となる、④スマホなどで使う薬局独自のアプリと異なり、患者さんに意識がなくても服用している薬の情報を確認できる――など患者さんにとって多くのメリットがあります。

薬の情報は時に命にかかわることもあります。薬が何年も変わらず同じでも、継続しているという事実もまた貴重な情報です。また、離島・へき地などでひとつの医療機関・薬局にしかかかっていない場合でも、傷病の程度によっては別の病院に搬送されることもありますから、処方された薬は漏れなく、おくすり手帳に記載し、つねに携行をお願いします。

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