
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)08月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1506 4面
白石学・老健あいの郷(埼玉県)相談部門係長
老健は原則65歳以上で要介護認定を受け、病状が安定し入院治療を行う必要がないものの、看護・介護など医療的ケアやリハビリを必要とする方々が入所できます。中間施設であり長期利用を想定した施設ではありませんが、入所期間に上限があるわけではありません。3カ月ごとのケアプランの見直しにともない、利用者さんの状態やリハビリの進捗状況などをふまえて退所時期を検討することになります。
複数のプログラムを実施し多様なニーズに応える通所リハビリ
入所サービスでは主に病院で治療を終えたものの、すぐ自宅に戻るのが難しい場合に、在宅復帰に向けリハビリを行ったり、入浴・排泄など日常生活支援を行ったりします。一方、病院からではなく、筋力の低下などを理由に自宅での生活が難しくなった方々がリハビリを希望して入所されるケースもあります。
入所者数に応じ医師、介護職員または看護職員、支援相談員、介護支援専門員、リハビリスタッフ、栄養士などを配置する必要があり、“多職種協働”で成り立っているのが老健です。
在宅復帰・在宅療養支援という機能の強化を目的として、2012年度に在宅強化型という類型が導入されました。在宅復帰率などを指標とし、積極的に在宅復帰を進める施設を評価する制度です。この流れは以降も続き、現在は18年度に導入された5類型へと再編されています。①超強化型、②在宅強化型、③加算型、④基本型、⑤その他です。最も高い基準をクリアすると超強化型の指定を受けることができます。
当施設は入所定員100人です。手厚いリハビリやケア、質の高い介護を提供するため、職員配置の強化に努めてきました。約40人いる介護職員のうち介護福祉士の割合は90%を超え、看護師は10人以上、リハビリスタッフも10人以上在籍。15年に在宅強化型、18年に超強化型の指定を受け、現在も継続しています。
在宅療養支援の役割も重視し、通所リハビリ(定員60人)に力を入れています。幅広いニーズに応えるためアクティビティは複数のプログラムを用意、連日、多くの方々にご利用いただいています。
レスパイト(介護者の一時的休息)などを目的としたショートステイのニーズも強く、1泊2日~3泊4日ほどの利用が多く、10床程度はショートステイで埋まっています。ほかにも居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと複合的にサービスを提供し、一人ひとりに合ったサービスの組み合わせにより、在宅復帰・在宅療養支援に取り組んでいます。羽生総合病院(埼玉県)と緊密に連携し、診療や急変時の入院など迅速に対応いただいており、利用者さんやご家族の安心感につながっています。
当施設は入所時にACP(本人の意思決定支援)を行っており、希望に応じて看取りにも取り組んでいます。ベッドの体動センサーによる異常の検知や映像による居室状況の確認など機能を有するLIFELENS(ライフレンズ)やインカムの導入など、ICT(情報通信技術)化も推進し環境改善に力を入れています。