徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)08月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1504 2面

病気のはなし194
狭いストライクゾーン
高齢者の水分管理

猛暑が続く夏、連日、熱中症対策に水分・塩分補給が呼びかけられている。とくに高齢者は体内の保水量が50%程度と少なく(成人は60%、小児は75%)、暑さを感じにくいうえ、体温調節機能も衰えているため、こまめな水分補給が欠かせない。厚生労働省は高齢者に対し、1日1.2Lの水分を食事とは別に補給するよう注意喚起している(疾患によって推奨される水分摂取量は異なるため、詳しくは、かかりつけ医に相談)。

一方で、施設や病院など冷房管理されている部屋のなかにいる高齢者で、「がん末期の方や寝たきりの方など活動性がきわめて低い場合は、若い人と同様のペースで水分補給をすると、身体がその水分を代謝しきれず、体内にたまって水分過多の状態になってしまうことがあります」と、帯広徳洲会病院(北海道)の西雄佐・内科部長。

水分過多の状態が続くと、「徐々に身体がむくみ、腹水が貯留し、酸素飽和度が低下、そこから呼吸苦、心不全など引き起こすこともあります」と西部長は警告する。必要水分量は年齢、活動量、疾患を含めた身体の状態、季節、環境などによって異なるため、一概に言えないのが実情だ。

「とくに高齢者は必要水分量のストライクゾーンが狭く、水分量が少なくても多くても体調に悪化を来すため、水分管理が難しい」と西部長は明かし、食事内容に変化がないのに急激に体重が増えたり、顔や身体がむくんできたりしたら、水分過多の可能性も考慮に入れるよう注意喚起している。

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