
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)07月28日 月曜日 徳洲新聞 NO.1502 4面
西村昌子 近江草津徳洲会病院(滋賀県)消化器内科部長 日本内科学会認定内科医、総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会認定医・指導医
A. お答えします。
ポリープ=がんではありませんが、大腸がんの芽である腺腫の可能性があります。腺腫は良性の腫瘍ですが、発見時にはがんでなくても、将来的にがんになるリスクがあります。将来的にがん化しないポリープは少数です。
病院によっても違いますが、大腸内視鏡検査で1~1.5cm程度までの小さなポリープが見つかった場合、合併症リスクなどに鑑み、問題がなければ、そのまま外来(日帰り手術)で内視鏡下での切除が可能です。それ以上に大きなポリープで出血リスクがある場合や、多発性(8-10個以上)の場合は、入院して切除になります。
ポリープを切除したら顕微鏡で中にがんがあったのかチェックします。断端(切除口)に、がん細胞が見つかった場合、取りきれたのか、まだ体内に残っているのか切除片だけでは判断がつかなくなるため、少し大きめに一括切除します。仮に切除したポリープの中に、がん細胞があったとしても、ポリープの端から端まで切除できていたら、そこから、がんになるリスクは低くなります。近年、大腸ポリープに内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)が保険適用になり、大きめのポリープも1回で、きれいに取れるようになりましたから、ポリープがあれば早めに切除をお勧めします。