徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)07月28日 月曜日 徳洲新聞 NO.1502 2面

病気のはなし193
遺伝子解析が鍵となるか
悪性神経膠腫(グリオーマ)

脳を構成する細胞のうち神経膠細胞(グリア)が腫瘍化したものを神経膠腫(グリオーマ)と総称、なかでも悪性のものを悪性神経膠腫と呼ぶ。がんのようなステージ分類はなく、神経膠腫の種類別に悪性度を示すグレード分類(1~4)があり、グレードが上がれば悪性度も上がり、「グレード4の予後は、すい臓がんと同程度と言われ、楽観できるものではありません」と野崎徳洲会病院(大阪府)の山田正信・脳神経センター長。

治療は、まず手術でできる限り腫瘍を摘出。特殊な部位だけに全摘出は難しいが、神経膠腫は脳に残存する腫瘍が少ないほど予後が良くなることがわかってきており、「脳機能を維持しつつ最大限、腫瘍を摘出する手技は進歩してきています」と山田センター長。手術後は放射線治療、化学療法を併用して腫瘍の縮小を図る。

最近になって遺伝子解析が進み、抗がん剤の効く神経膠腫がわかってきた。「患者さんが少なく、抗がん剤の開発も進んでいませんでしたが、遺伝子解析により光が見えてきました。近々、治療のブレイクスルーがあるかもしれません」と山田センター長は期待を寄せる。

他のすべての疾患と同様、神経膠腫も早期発見が大切だ。山田センター長は、ろれつが回らない、てんかんに似た発作がある、手足にまひが見られるなど、異変があれば早期に医療機関を受診してほしいと訴えている。

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