
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)07月21日 月曜日 徳洲新聞 NO.1501 2面

百日ぜきと伝染性紅斑(リンゴ病)の流行が続いている。百日ぜき(全数把握対象感染症)の第27週(6月30日~7月6日)の報告数は3,578人と過去最多、今年の累積報告数は7月上旬時点で4万3,728人と、昨年一年間の4,054人をはるかに上回る感染者数だ。リンゴ病も過去最多となった第25週(6月16日~22日)の定点報告数2.53人より、やや減少しているものの、第27週で2.32人と過去10年でも突出して高い水準で推移(昨年同期は1.04人)。
ともに小児に多い感染症で、感染経路は飛沫感染・接触感染のため、夏休みに入れば感染経路が絶たれ、徐々に感染者数は減っていく見とおし。だが、とくに百日ぜきは従来の抗生物質が効きづらい耐性菌も出てきており、油断できない状況だ。百日ぜきには有効なワクチンがあり、日本では定期接種に組み込まれている。接種後、年数が経過し免疫力が減衰していることもあるため、重症化しやすい乳幼児がいる家庭では、追加接種も検討したい。
リンゴ病は両頰がリンゴのように赤くなる疾患で、通常は発疹やかぜ症状程度で重篤な症状は出ないが、妊娠中の女性が感染すると流産のリスクがある。リンゴ病にはワクチンがないため、妊娠中の女性がいる家庭では本人含め注意が必要だ。両疾患とも、こまめな手洗い、せきエチケットの順守、3密の回避など基本的な感染対策が有効。