徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)07月14日 月曜日 徳洲新聞 NO.1500 2面

病気のはなし191
ペットから感染も
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

主にマダニに刺されることによって感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の2025年の報告数が、6月29日時点で91人と同期比過去最高となった。SFTS感染者数は増加傾向にあるうえ、かつては九州・西日本のみで見られたが、最近は東海・北陸でも見られるようになるなど、東日本・北日本へ感染域を広げている。

SFTSは発熱、嘔吐や下痢など消化管症状、筋肉痛、意識障害や失語など神経症状、出血症状が見られる感染症で、致死率は6.3~30%と、きわめて高い(新型コロナ感染症の21年の全年代致死率は0.15%)。抗ウイルス薬が治療薬として24年に承認、現在のところ唯一の治療薬となっており、致死率を13~17%程度まで低下させることができたとの報告もある。

主な感染経路はマダニで、草むらなどに人間が入りマダニに刺されて感染するケースが多いが、イヌやネコなどペットが感染し、その感染した動物(ヒトを含む)からヒトへの感染(血液・体液曝露など)も確認されている。

ワクチンはないため、ペットも含めマダニに刺されないことが最も有効な予防策だ。草むらに入るときは長袖・長ズボン、長い靴下、しっかりした靴(サンダル厳禁)、軍手など着用し、肌の露出を避ける対策が必要。万が一、マダニらしき虫にかまれたら、マダニを自身で取らず、肌に付けたまま速やかに医療機関を受診したい。

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