
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)07月14日 月曜日 徳洲新聞 NO.1500 1面
小紫市長は「次の10年もしっかり歩を進めていきたい」と意欲
奈良県生駒市は6月15日、医療法人徳洲会(医徳)が指定管理者として運営する生駒市立病院の開院10周年記念式典を市内で挙行した。屋内外でさまざまな企画を行い、一般の方をはじめ全会場で2,283人が参加した。
東上理事長は目の前の患者さんにベストを尽くす“原点”をあらためて強調
イベントは6部構成で式典は第2部に実施。はじめに小紫雅史・生駒市長が挨拶。市民から3万を超える署名が集まり開院に至った経緯などを紹介し、当時、生駒市長だった山下真・奈良県知事をはじめ、市民や関係者に謝意を示した。開院後については、コロナ禍を節目に挙げ、同院の早期対応が「地域に欠かせない存在と認知されていったように思います」と振り返った。
今後の病院運営について方針を示す遠藤院長
同院の遠藤清院長も挨拶。開院前の準備段階から初代院長を務めた今村正敏総長に敬意を示し、17年に2代目院長に着任して以降を振り返った。とくにコロナ禍に触れ、早期対応を決断した時の思いや、風評被害などを受けながらも懸命に対応した職員への気持ちなどを明かし、今後も地域に寄り添う病院を強調した。
今村総長は「今までの苦労が報われた気がします」と笑顔
来賓代表による祝辞では、山下知事、奈良県病院協会の青山信房会長、奈良県医師会の友岡俊夫副会長、生駒市議会の片山誠也議長、医徳の東上震一理事長が登壇。東上理事長は、あらためて市民、行政、スタッフに謝意を示し、生駒病院はまだ成長過程であることを強調。「生駒市立病院があって良かったとひとりでも多くの方に思っていただけるように、病院も徳洲会も精進します」と誓った。
この後、開院とその後の運営に尽力した個人や団体に小紫市長が感謝状を贈呈。「開院時から在籍している病院職員」にも贈られ、58人を代表して今村総長が受け取った。
第3部では、生駒病院の今後をテーマとする企画を行い、医療・介護関係者や市民が一緒に“次の10年”を考えるワークショップの報告や、小紫市長と遠藤院長によるビジョン発表、「生駒市のこれからの地域医療に求められること」をテーマとするパネルディスカッションを行った。
パネラーには、山下知事、東上理事長、京都府立医科大学の関本美穂講師、小紫市長、遠藤院長が登壇。議論のなかで東上理事長は、医療を提供する側の都合ではなく、受ける側のことを第一に考え、目の前の患者さんにベストを尽くす大切さを強調。「生駒病院が市民の要望でできた病院ならば、市民の要望のもとに医療を提供していく。これに尽きると思います」と話した。病床稼働など自院の医療提供能力を最大限発揮する点もアピールした。
第5部では、記念絵画作品の表彰式を実施。遠藤院長が発案した企画で、中学生以下を対象に「未来の病院」というテーマで募集したところ、124作品が集まった。「一生懸命描いた気持ちに優劣は付けられない」(遠藤院長)と、すべてに病院長賞が贈られた。
最後に「健康長寿を達成する生活習慣のポイント~長く社会参画をできる身体をつくりましょう!~」と題して、奈良県立医科大学の赤井靖宏・地域医療学講座教授が医療講演を行った。第1部と第4部で地元の小・中学生が演奏を行い、式典に花を添えた。終了後、遠藤院長は「10周年は通過点。やらなければならないことが山積みなので、ひとつずつ行い、次の10年と言わず2~3年後には今の倍くらいの業績を残せる病院になりたいと思います」と笑顔を見せた。
なお、医徳が指定管理者を務める病院は榛原総合病院(静岡県)、和泉市立総合医療センター(大阪府)もあり、10月には公立種子島病院(鹿児島県)も運営する予定。