徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)06月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1497 4面

おくすりレクチャー
電子処方せん
医療情報の一元管理へ

長島 裕樹 吹田徳洲会病院(大阪府) 薬剤部長

厚生労働省は今、処方せんの電子化に動いています。これは複数の医療機関の処方内容を、患者さんの同意があれば医師、歯科医師、薬剤師が共有できるもので、医療機関-患者さん-薬局間の情報共有がスムーズになると期待されています。

紙の処方せんは、原本を紛失すると再発行に時間がかかりますが、電子処方せんは、そもそも紛失がありません。処方内容を記録するおくすり手帳の役目も担うため、手帳を家に忘れてきたり、忘れた際に発行される処方シールを手帳に貼り忘れたりすることによる服用薬剤の伝達漏れも防ぐことができます。

薬剤は相互作用(飲み合わせ)で身体に悪影響を及ぼすこともあるため、医療機関や薬局が正確な処方状況を把握することは、とても重要。電子化することで、患者さんは、より安心・安全な医療が受けられます。

一方、導入するための労力と費用が大きな課題です。とくに医療機関は電子カルテ上の薬剤コードや用法コードなどを国指定のものに統一する必要がありますが、電子カルテは長年、各医療機関が独自に構築・運用しており、それを統一するのは容易ではありません。

徳洲会グループは以前からグループ内で電子カルテを統一していたため整備が進んでいますが、全国の病院での実運用は、もう少し時間がかかるでしょう。離島・へき地など、そもそも地域の医療機関や薬局が少なく、従来の紙処方せんでも情報共有に問題ないところもありますから、当面、紙と電子の併用となりそうです。

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