
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)06月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1497 2面

2024年の認知症による行方不明者は1万8,121人。多くが3日以内に発見されているが、死亡者数は491人に上った(警察庁発表)。死亡者数の77.8%にあたる382人は行方不明となった場所から5km圏内で亡くなっており、うち235人(死亡者数の47.8%)は1km圏内で亡くなっていることが判明。死亡確認場所は河川・河川敷、用水路・側溝が多く、これらが全体の39.5%を占める。認知症患者さんが行方不明になったら、できる限り迅速に水辺を含む近隣の捜索が重要だが、そもそも行方不明にさせない、もしくは、すぐに発見できる対策が必要だ。
介護老人保健施設吹田徳洲苑(大阪府)の並河俊弘事務長は、同苑の対策として①施設外に出る手段であるエレベーター(EV)ボタンの煩雑化(上下ボタンと別のボタンを同時に5秒以上押さないと呼べない)、②EV前にセンサーを設置し認知症患者さんがEVホールに近づいたら職員にアラームで注意喚起、③1階出入り口に防犯カメラ設置、④30分おきに認知症患者さんの居場所確認――などを行っていることを明かす。
一般家庭での対策は「GPS発信機が非常に有効」と並河事務長は指摘。また、万が一、GPSで捉えられず、行方不明になった場合は「すぐに警察に相談してください。別の場所で保護されていることもあります。自治体によっては通報システムが構築されているところもありますから、それらも、うまく活用すると良いと思います」(並河事務長)。