
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)06月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1497 2面
奄美群島の徳洲会病院で地域医療研修に臨んでいる初期研修医が集う「奄美ブロック研修医勉強会」が第100回を迎えた。5月17日に奄美大島の奄美市市民交流センターで開き、徳洲会グループ内外の医師が特別講演、研修医が症例発表など行った。会の創設や運営に長らくかかわった医師らも駆け付けた。
回を重ね100回に到達(前列右から小野院長、朴澤部長、松浦総長)
講演する井上副院長。研修医にエールを送る場面も
勉強会は原則、奄美大島にある名瀬徳洲会病院(鹿児島県)を会場に2カ月に1回のペースで開催。奄美群島の徳洲会病院で研修中の研修医が一堂に会し、症例の発表・検討や、グループ内外の経験豊富な医師が講演など行う。
同院の松浦甲彰総長、満元洋二郎院長、与論徳洲会病院(鹿児島県)元院長の久志安範・南部徳洲会病院(沖縄県)特任院長らが中心となり会を立ち上げ、2006年11月に第1回を実施。以後、着実に回を重ね、5月17日に100回目を迎えた。
当日は15人の研修医が参加。また、創設メンバーのひとりでもある杵築市立山香病院(徳洲会グループ外)の小野隆司院長(元・徳之島徳洲会病院院長)、奄美大島の瀬戸内徳洲会病院に9年間勤務し勉強会で座長などを務めた帯広徳洲会病院(北海道)の朴澤憲和・内科部長ら、会に思い入れのある医師も数多く駆け付けた。
はじめに松浦総長が挨拶し、会を立ち上げた経緯を説明。名瀬病院の院長だった06年当時、奄美群島のグループ病院長が集まった会議がきっかけだったことを明かした。
座長は朴澤部長と名瀬病院の名嘉祐貴・内科医師が務めた。前半は特別講演を行い、神戸徳洲会病院の井上太郎副院長が「すべての人に質の高い内視鏡治療を~離島・僻地へ都会と変わらない内視鏡診療を届ける」と題し講演。遠隔診療支援システムや、ホンダジェット「徳洲ジェット」など活用し、ESD(内視鏡的粘膜下層剝離術)といった難しい治療を離島・へき地に届ける取り組みを紹介した。
後半は症例発表を行い、離島の6病院で研修中の中村昌喜・湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)研修医、根本恭利・仙台徳洲会病院研修医、藤岡寛忠・宇治徳洲会病院(京都府)研修医、鈴木智也・千葉西総合病院研修医、村田陸・中部徳洲会病院(沖縄県)研修医、小林由衣・湘南鎌倉総合病院(神奈川県)研修医がプレゼン。対応などについて議論した。最後に小野院長が特別講演。第1回の会や徳之島病院院長時代を振り返り「懐かしさを感じました。徳洲会は誰にもまねできないことを数多く行っています。ぜひ外部に発信してください」と締めくくった。
参加した藤岡研修医は「大変勉強になる機会を得ることができ、良かったです」、小林研修医は「“限られた医療資源のなかで、いかに最善の医療を行うか”。同期の姿に刺激をもらうと同時に、自院に戻っても島で学んだ患者さんに寄り添う優しくて正しい医療を心がけます」と充実ぶりがうかがえた。
終了後、松浦総長は「同じような症例でも、それぞれの島にベストがあります。教科書的な観点ではなく、置かれた環境でベストかどうかを議論するのが、この会です。視野を広げる場、仲間づくりの場でもあります」と強調。会が続いた要因に「(いろいろな発見がある)楽しさ」を挙げた。第101回は7月19日を予定。