徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)06月09日 月曜日 徳洲新聞 NO.1495 3面

5月度 徳洲会グループ医療経営戦略セミ
藤田医大大杉教授
総合診療医を増やす!
教育や見せ方に創意工夫を

総合診療医の育成について講演する大杉教授

藤田医科大学医学部総合診療科の大杉泰弘教授(総合診療専門医・家庭医療専門医)は「総合診療医という選択-今若手医師がキャリアをどう考えているか-」と題し講演した。

大杉教授は同大の総合診療プログラムの立ち上げを担い、10年間で148人もの専攻医を集め、総合診療医の育成に注力。「私の志は『総合診療』をインフラにすることです。総合診療を学びたい医師が、全国のどこにいても学ぶことができ、総合診療を希望する患者さんが、どこに住んでいても受けられる世の中にしたい。そのため、ひとりでも多く育てる活動を行ってきました」(大杉教授)。

大杉教授によると、総合診療専門医を志望する若手医師は全体の2割程度で、実際に専門研修を受ける段階になると2~3%にまで減少。「私たちが取り組んできたのは2%のイノベーター層だけではなく、この2割近くのアーリーアダプター(新しい技術や製品を早い段階で導入する人たち)型の若手医師に対し、選んでもらうために教育や見せ方を工夫することでした」と説明。

総合診療医を増やすには急性期医療と、在宅医療や地域活動を学べる医療機関の両方が教育現場として欠かせないと指摘。「現場こそが教育の一番大事なリソース」との考えから、大学病院と市中病院による2拠点体制を築き、指導医によって属人化されない専攻医個々に個別化した教育を実践してきた。

またリクルートのため、ペルソナ(典型的なユーザー像)の概念を活用したアプローチ法や認知度を高めるための勉強会・説明会、SNS、見学時の体験価値を最大化する施策など実施。フェローシップ(高度専門プログラム)、リカレント教育(各科専門医からの転向支援プログラム)など多岐にわたる活動を紹介した。

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