徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)06月09日 月曜日 徳洲新聞 NO.1495 2面

5月度 徳洲会グループ医療経営戦略セミ
改善傾向も課題多く
外来患者数の伸び悩み顕著

一般社団法人徳洲会(社徳)は5月31日から2日間、5月度の徳洲会グループ医療経営戦略セミナーを開催した。4月度経営分析では、グループ全体の税引き前利益(単月)が事業計画をクリア。ただし、医業収益、医業利益とも計画に届かず、とくに外来患者数の伸び悩みが顕著だった。

外来や手術などで対策を示す大橋・副理事長

4月単月では、グループ全体の医業収益、医業利益、税引き前利益すべてが前年同月比プラス。ただし、事業計画に達したのは税引き前利益のみで、医業収益、医業利益は、あと一歩届かなかった。例年、4月の業績は大きく落ち込む傾向から、解説した大橋壯樹・副理事長は「皆さん頑張りました」としながらも、個々の病院では計画をクリアしていない施設があることを指摘、5月以降に懸念を示した。

病院ごとの医業利益率(累月順位)では名古屋徳洲会総合病院がトップ。中部徳洲会病院(沖縄県)、南部徳洲会病院(同)、宮古島徳洲会病院(同)、武蔵野徳洲会病院(東京都)が続いた。単月でも中部徳洲会病院、名古屋病院、武蔵野病院といった結果となり、上位の病院が安定した成績を出していることを指摘。

コメントを求められた武蔵野病院の桶川隆嗣院長はベッドコントロールの仕組みや各部署・部門の目標設定などが奏功しているとし、「職員一丸で目標に向かう姿勢・雰囲気が業績につながっていると思います」と説明した。

南部徳洲会病院の服部真己院長と中部徳洲会病院の大城吉則院長も病床稼働率の向上を挙げた。大城院長は4月の結果について、病床稼働率は昨年4月とほぼ一緒だったものの、手術数の増加が要因と強調した。名古屋病院の村松世規・事務部長(現・仙台徳洲会病院事務部長)は入院患者数の増加、加藤千雄院長の方針による地域の診療所医師との良好な関係づくり、若手医師が多い環境などを挙げた。

沖縄ブロックが好調続く 仲間入りの病院も奮起を

ブロック別では、医業利益(単月)が各ブロックとも上昇傾向にあることを示し、医業利益率(単月)ではトップの沖縄ブロックが2位の関西ブロックを大きく引き離すなど、引き続き好調な状況が明らかになった。

損益の前年同月対比(単月)で入院、外来ともにプラスだったが、患者数では1日平均の対事業計画でいずれもマイナス。なかでも外来は伸び悩んでいる傾向が鮮明となった。大橋・副理事長は、とくに超・大規模病院で医師数が増えている点に言及し、外来の枠を増やすなど対策を求めた。各病院の手術室稼働率も提示し、あらためて患者さんのためにも手術待機の期間を短縮する努力を呼びかけた。新たに徳洲会グループ入りした病院に対して奮起を促す場面も見られた。

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