徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)05月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1493 4面

教えてドクター
耳鳴りや難聴は受診を!

Q. 「飛行機を降りて数時間経っても耳の痛みが取れません」(52歳・男性)

黒崎 元良 千葉徳洲会病院耳鼻咽喉科部長、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医、専門研修指導医、日本めまい平衡医学会めまい相談医、医学博士

A. お答えします。

航空性中耳炎になりかけている可能性があります。鼓膜の奥には少量の空気が入っている空間(中耳)があり、そこにある耳管と呼ばれる管が嚥下運動で開け閉めされ、体の内と外との気圧差を調整しています。しかし飛行機の離着陸時などに急激な気圧変化があり、耳管がうまく働かないと、閉じっ放しになってしまい、気圧差で痛みが生じます。とくに着陸時になりやすく、通常は飲み込み動作をしたり、あくびをしたりすると耳管が開き、治ることがほとんどですが、まれに、なかなかうまくいかないこともあります。その場合も、痛み止めなどを飲んでやり過ごしているうちに治ることが多いのですが、ザーッという耳鳴りが聞こえたり、逆に音が聞こえなかったり(難聴)した時は、処置が必要になりますから、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。

予防法としては、①飴などをなめてあごをつねに動かしておく、②上空では鼻をすすらない、③鼻かぜの時は事前に点鼻薬などで鼻の通りを良くし、すするのではなく鼻をかむ、④あくび、鼻をつまんで飲み込み動作をする、⑤なりやすい人は事前に耳鼻咽喉科に相談し予防薬を処方してもらう――など方法があります。一度試してみてください。

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