徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)05月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1493 3面

沖永良部病院
伊藤副院長が着任し
産婦人科の体制強化

「島でお産したい方を受け入れるように努めます」と伊藤副院長診察時はわかりやすい説明で妊婦さんの不安を軽減

沖永良部徳洲会病院(鹿児島県)は産婦人科の体制を強化した。日本産科婦人科学会専門医資格をもつ伊藤史浩医師が4月7日に副院長として着任、常勤医師が2人体制になった。伊藤副院長は翌8日には外科の手術支援も行うなど精力的に活動している。専門は周産期全般。

伊藤副院長は、一度は大学工学部に進んだものの、離島・へき地医療に関心をもち、医学部を再受験。福島県の大学病院で医師人生を開始し、6年目の2007年から5年間、徳之島徳洲会病院(同)に勤務した。「最初は海外で医療に困っている国があるという話に興味を抱きましたが、調べていくうちに日本でも医療が十分には届いていない地域があることを知り、“機械より人を治そう”と、猛勉強しました」。

徳之島病院では主に分娩を手がけ、最も多い時には年間約300件に対応。他科や奄美群島にある他の徳洲会病院のサポートも経験した。「急変時はヘリ搬送になるため、時間を要しますし、飛行も天候などに左右されやすい。輸血、診療体制など、さまざまな面で離島の医療は都市部に比べて厳しいことを実感しました」。

かつて在籍していた大学病院から連絡を受け、東日本大震災(2011年)で被災した福島県を支援するため、12年に徳洲会を離れたが、伊藤副院長は「島に産婦人科がなくなれば妊婦さんは島外に行かなければなりません。徳洲会から声をかけていただき、島に戻ろうと思いました」と決意。

お産に関する沖永良部島の状況について、伊藤副院長は「住民票の住所が沖永良部島で、出生届も島で提出するものの、実際に島でお産しているケースは半分程度です」と説明。「安全面を最優先に、里帰り出産も含め、この島で、お産したい方をできるだけ受け入れていきたいです」。

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