
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)05月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1493 3面
「共同研究が大きな成果につながりました」と安尾部長
札幌東徳洲会病院の安尾和裕・総合診療部長は、高致命率のマダニ媒介性感染症である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染が発生しやすい環境を解明、共著論文が『Eco Health』に掲載された。タイトルは「森林の断片化と気候温暖化がダニ媒介感染症増加の要因である」。同誌は動物生態学や公衆衛生、環境資源管理などの研究の発展を促進することを目的とした世界的な雑誌だ。
同研究の前段階として2019年に、「宮崎県でのSFTS発生に寄与する地理的要因の分析」と題する論文が『BMC Infectious Diseases』に掲載。この内容に興味をもった森林総合研究所と共同研究を進め、さらなる詳細な分析を行い、今回の共著論文が完成した。分析対象として、感染者が発生した地域の標高や農地面積の割合、人口密度、加えて同研究所のもつ気温、湿度、森林辺縁長のデータを用い、SFTSの感染が発生しやすい環境を解明した。
↑プレスリリースは、ここから
安尾部長は「森林総研との共同研究で、SFTSが発生しやすい地形が明確に示されました。今後のSFTS感染予防に役立ててもらえれば、うれしいです。感染リスクのある地形が非常にわかりやすく示された図が森林総研のホームページに掲載され、同時に当院との連名でのプレスリリースも発信されました。今後、研究は森林総研に引き継ぐ形となり、私自身のSFTS研究はひと区切りがつきました」と満足げだ。