
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)05月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1493 2面

下肢静脈内にある逆流防止の弁が何らかの原因で壊れ、血液が足元に逆流し、うっ滞して瘤を形成したり、血管が蛇行して浮き上がったりする疾患を下肢静脈瘤という。生命に別条はないものの、ボコボコと血管が浮き出る整容性の問題に加え、「むくみや、こむら返りによる痛み、うっ滞性皮膚炎による色素沈着など症状が出るケースもあります」と野崎徳洲会病院(大阪府)の榎本匡秀・心臓血管外科部長はQOL(生活の質)低下を指摘する。
治療法は症状が軽度の場合、弾性ストッキングを用いた圧迫療法など保存療法もあるが、根治が期待できるのは血管内焼灼術だ。
これは逆流している静脈内に高周波を発する極細のカテーテルを挿入し、高周波で内部から焼灼するもので、「手術と聞くと大事のように思われるかもしれませんが、片足で手術時間は30分程度、麻酔の時間なども含めて手術室入室時間は1時間程度で、出血もほとんどありません。痛みは局所麻酔薬を注射する時くらいです」と榎本部長。術後すぐに歩行可能で、同院では1泊2日の入院で翌日の足の状態をチェックするが、日帰りでも対応可能だ。
焼灼した静脈は数カ月かけて徐々に周囲の組織に吸収され、見た目も改善していく。「緊急で対応が必要な疾患ではありませんが、症状にお困りの方は、お気軽に相談してみてください」と榎本部長は呼びかけている。