
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)05月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1491 3面
「質・量ともに県内をリードしていける施設にしていきたい」と吉田・主任部長
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は4月に吉田浩・産婦人科主任部長が入職し、婦人科がんの診療機能を強化した。婦人科がんとは子宮体がん、子宮頸がん、卵巣がんなどをいうが、吉田・主任部長は「県内に高い専門性をもって診療できる医療機関は少ないのが現状です」と指摘。「当院には本格的にがん医療を提供できる『器』がありますので、これから質・量ともに県内をリードしていける施設にしていきたい」と力を込める。
婦人科がん治療は手術が基本。吉田・主任部長は20年を超える腹腔鏡手術のキャリアをもち、前職では年間200件以上の婦人科がん手術を行ってきた。「当院には内視鏡手術支援ロボット『ダヴィンチ』が導入されており、早期子宮体がんは保険診療で手術可能です。ただし、ロボットにより操作性の向上があっても、腹腔鏡手術はもとより開腹手術のベースができていなければ、良い手術はできません」と警鐘を鳴らす。
さらに「卵巣がんの多臓器合併切除など、他の診療科との連携が必要なケースもありますが、婦人科が主導権をもって、ベストな手術デザインをしていきたいと考えています」と、確かな手術スキルをベースに、高度ながん医療を提供できる体制構築を目指す。また、診療を軸にしながら、後進の育成にも注力していく構えだ。
近年、高齢のがん患者さんが増加している状況にも言及。早期発見の場合は、体への負担の少ない腹腔鏡手術で根治を目指すが、治療が困難な場合は、残された人生をいかに生きるかを考えることも大切になる。吉田・主任部長は「患者さんを診察する際、ご家族も含め、フラットな立場で話を聞くことを心がけています。治療の目的が何かを理解し、寄り添った形で治療を進めていきたいです」と抱負を語る。
地域の方々に向けて、「子宮体がんが増加傾向にあります。閉経後に不正出血があった場合は、婦人科の受診をおすすめします。また、40代以降は卵巣がんのリスクが高まるため、自覚症状がないからと油断せず、年に一度は婦人科検診を受けましょう」と呼びかける。