徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)05月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1491 3面

徳洲会乳がん部会
多職種90人超が研鑽
第6回乳がん研究会開く

徳洲会乳がん部会は3月22日、都内で第6回乳がん研究会を開催した。オンライン参加を含め、全国の乳がん診療にかかわる多職種90人超が研鑽。乳がん局所療法に関する基調講演に加え、9演題の口演があった。

「これからも横のつながりを大切にしましょう」と間瀬院長乳がん局所療法に関する基調講演を行う佐藤・名誉院長会場参加した20人以外にもオンラインで多数参加

冒頭、部会長の間瀬隆弘・大垣徳洲会病院(岐阜県)院長は「今回は医師だけでなく、多職種からの発表があり、日々の診療に役立つ内容になると思います。ぜひ質疑応答も積極的にお願いします」と呼びかけた。

口演は医師から4演題、薬剤師から3演題、診療放射線技師、理学療法士から各1演題の発表があった。

基調講演は佐藤一彦・東京西徳洲会病院名誉院長が「乳がん局所療法におけるデ・エスカレーションの現状と展望―乳房部分照射の標準化と国内ガイドライン策定への取り組み―」と題し、乳がん局所療法の最新エビデンスと今後の展望について概説した。

乳がん局所療法は、画像診断の向上や遺伝子解析に基づく症例選択に加え、全身治療の進歩により、局所再発率が低下、より低侵襲なデ・エスカレーション(狭域化)が進められている。さらに、乳房腫瘤摘出、腋窩リンパ節手術、術後放射線照射で構成される乳房温存療法による恩恵を提示。そのうえで、同院で数多く経験している乳房部分照射に関し、その普及と標準化を目指し、2 学会合同ガイドラインを作成していることを報告した。

最後に、間瀬院長は「一つひとつの発表が、これからの医療に生かしていける内容であり、示唆に富んだものだったと思います」と総括。今後、徳洲会グループが開発したコミュニケーション用アプリ「Chatis」を活用していくことに言及し、「これからも横のつながりを大切にしていきましょう」と結んだ。

口演の演者と演題名は次のとおり。▼藤本泰久・吹田徳洲会病院(大阪府)乳腺外科部長「乳腺紡錘細胞癌の一例」▼大田隆代・和泉市立総合医療センター(同)乳腺内科医師「HER2低発現の転移・再発乳癌に対するトラスツズマブデルクステカンの当院での経験」▼長嶺信治・湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)乳腺外科部長「局所進行乳癌に対するMohs軟膏使用の工夫、早期の局所コントロールと完全切除を目指して」▼吉本信保・名古屋徳洲会総合病院乳腺外科部長「デジタルPCRを用いた乳癌患者の血漿遊離核酸モニタリングの有用性」▼加藤貴由・大垣病院薬剤師「乳がん術前薬物療法における味覚障害の症状調査」▼堀越俊彦・東京西病院薬剤師「『外来化学療法評価シート』の活用と地域薬薬連携実現のための取り組み」▼前田健太・札幌徳洲会病院薬剤師「患者の生活や想いに寄り添う薬剤管理指導―薬剤師がかかわるshared decision making―」▼堂屋瞳・宇治徳洲会病院(京都府)診療放射線技師「乳がん放射線治療における高精度化」▼小出紘靖・大垣病院理学療法士「乳がん患者への倫理コンサルテーションチームとしての関わり」。

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