徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)05月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1491 2面

病気のはなし183
長引く口内炎に注意!
舌がん

口の中にできるがん、口腔がんのなかでも舌の可動域部分である舌体にできるがんを、舌がんという。初期は舌の粘膜表面(とくに両脇)が赤くただれたり、白いコケのようなものができたりし、口内炎や舌苔と間違えられやすい。進行すると、がんは徐々に大きく深くなり、やがて頸部などに転移、さらに肺などに遠隔転移することもある。

舌は味覚や温度を感じるだけでなく、咀嚼や嚥下、発声などに不可欠で、QOL(生活の質)に直結する器官だ。それだけに静岡徳洲会病院の田中信幸・歯科口腔外科部長は、機能保持のためにも「できるだけ早期に治療開始するのが望ましい」と強調。口内炎の治りが遅いなど、些細なものでも違和感があれば、歯科、歯科口腔外科を受診するよう呼びかけている。

舌がんは早期であれば放射線療法をメインとし、手術しても切除部位は少なくてすむ。ステージが進んでも術前化学療法で、がんを小さくしてから手術するなど、切除範囲をできる限り小さくし、機能温存に努める。進行がんのなかには舌の2/3~すべてを切除することもあるが、「腹部や前胸部などから皮膚と筋肉を移植し、舌を再建することは可能です」と田中部長。味覚は、残っている舌部分や頰粘膜(頰の内側の粘膜)などで感じることが可能で、リハビリテーションを行えば、嚥下や発声の機能も改善するという。

PAGE TOP

PAGE TOP