
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)05月05日 月曜日 徳洲新聞 NO.1490 2面

麻しん(はしか)が6年ぶりの流行の兆しを見せている。麻しんの感染者数は、コロナ禍での厳格な感染対策が功を奏し、2020年以降は低水準に推移してきたが、感染対策の緩和とともに増加。今年の累計感染者数は第16週(4月14~20日)時点で83人と、すでに去年1年間の感染者数(45人)を上回っており、警戒感が高まっている。
麻しんは予防に有効なワクチンがあり、日本では定期接種の対象だ。ワクチン接種率も高く、10年5月以降は国内での年間発生者数がゼロとなり、ウイルスの排除達成に成功。しかし、その後、日本人の海外渡航やインバウンドの活性化などにより、海外からウイルスがもち込まれ、19年には排除達成後最多の感染者数(744人)となった。コロナ禍で減少したものの、今年は増加スピードがコロナ禍前並みになってきていることから、外務省は3月、ワクチン未接種の場合は海外渡航前に接種するよう呼びかけている。
麻しんは発熱、倦怠感、せきなどの症状に続き、赤い発疹が顔面から全身に広がる疾患。通常は7~10日程度で回復するが、中耳炎や肺炎などを合併することもある。また、まれに感染後4~8年の潜伏期間を経て、亜急性硬化性全脳炎を合併、脳炎になると生命にかかわり、一命を取り留めても重い後遺症が残ってしまうことがある。