徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)04月21日 月曜日 徳洲新聞 NO.1488 3面

静岡病院
インカムで業務効率化
全装着者スタンバイ状態保持

インカム(マイクが内蔵された襟元の黒い機器とイヤホン)を付ける上田技師長

静岡徳洲会病院はインカムを導入し、業務の効率化を推進している。インカムはハンズフリーの無線通話機。離れた場所にいるスタッフ同士のコミュニケーションを助けるツールで、ホテルや家電量販店など、さまざまな施設で広く利用されている。双方向・多人数同時通話が可能だ。

導入は2023年。上田真路・臨床検査科技師長(臨床検査技師)兼副診療部長補佐が主導した。「院内で活用できれば、緊急時でも持ち場を離れることなく確実に伝達できます。また、手伝ってほしい時に、手の空いているスタッフに的確に迅速に伝えることが可能で、指示が全体で共有されることにより、いち早く 対処できるようになります」と上田技師長はメリットを説く。

院内で使用できる代表的な通信機器として院内PHSがあるが、手がふさがっていると通話が難しく、相手の状況に依存するのがネックだった。一方で、インカムは手ぶらの状態で通信でき、機器を付けている全員がスタンバイ状態を保持できるという利点がある。

超音波検査や心電図検査などブースごとに仕切られ、スタッフ同士の対面での意思疎通が難しいことから、まず臨床検査科で使用を開始。「たとえば、『心電図1件お願いします』と誰かが発信すると、すぐに『〇〇対応します』と応答があり、生産性の向上につながっています」(上田技師長)。同科での効果が確認できたため、導入エリアを病棟にも広げ、看護師による活用も始まっている。

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