
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)03月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1483 3面
「研修医が“つまずくポイント”に対する答えを盛り込みました」と書籍を手にする田尻部長
葉山ハートセンター(神奈川県)の田尻宏之・放射線科部長兼画像診断センター長は『医師1年目からの100倍わかる! 胸部X線の読み方』(羊土社刊、5,170円)を上梓した。B5判・376頁。田尻部長が執筆の中心を担い、同科の橋本彩・非常勤医師が分担執筆した。
「従来の画像診断の専門書は専門医向けのものが多く、1年目の研修医のニーズを満たす書籍は、ほとんどありませんでした。そこで、まず研修医に徹底したリサーチを行い、読影で“つまずくポイント”を整理し、それに対する答えを盛り込みました。また専門医には“当たり前のこと”で、通常は書籍化しない基本的な内容であっても、研修医の理解につながるものであれば、あえて解説することを心がけました」と田尻部長は本書に込めた思いを語る。
「画像パターン分類による鑑別診断」や「撮影条件による画像の見え方の違い」など総論に続き、「黒く見える病変」や「胸水」、「肺癌」、「肺炎」、「心不全」など各論を、画像や図を多用して詳説。診療の流れに沿い体系的に学べるよう工夫した。昨年10月下旬の発刊後にamazon「放射線医学・核医学」部門の売れ筋ランキングで第1位、羊土社の月間ランキング(臨床医学部門、2025年1月)で第9位と好評だ。また湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の小林修三院長が『レジデントノート』誌(羊土社刊)25年2月号に書評を寄せ、「すべての臨床医にとって友とすべき」一冊と絶賛した。
本書のベースは、田尻部長が20年から若手医師に読影・画像診断スキルを伝授してきたWEB形式の「葉山Radiology Conference」。「1~3月に本書のダイジェスト版といえる内容のカンファレンスを開きました。次回は今年5月頃から頭部疾患をテーマに開催予定です」と臨床に加え、若手医師の教育にも積極的だ。