徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)03月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1483 2面

病気のはなし179
過去10年で最多・昨年の倍に
感染性胃腸炎

ノロウイルスをはじめとした感染性胃腸炎の2月24日~3月2日の定点当たり報告数が、9.83人と過去10年で最多の水準(同期比)、昨年と比較すると倍近くの報告数となっている。冬期はノロウイルスが流行しやすいこと、集団感染で調査されたウイルスのほとんどがノロウイルスであることから、現在の流行の多くがノロウイルス由来と見られる。

ノロウイルスは、わずかなウイルスが体内に入っただけでも感染し得るきわめて高い感染力をもっており、下痢、嘔吐、腹痛などをもたらす。

大きな特徴が予防の難しさだ。感染経路は、①ノロウイルスに汚染された食品(牡蠣など)や、ウイルスが付着した手で調理され、十分に加熱されていない食品の摂取、②空気中に飛散した感染者の吐しゃ物などの口や鼻からの摂取、③空気中に漂うウイルスの摂取、④何らかの原因で手指に付いたウイルスの摂取――の4つ。

ノロウイルスはウイルスのなかでも小さいほうで、空気中の目に見えないほど小さなホコリに付着し、長時間、漂ううえ、アルコール消毒が効かず、熱にも強い。このため換気、手洗い、マスクなど基本的な感染対策に加え、感染者の吐しゃ物などの処理は、飛散を防ぐため新聞紙など被せて集め、ノロウイルスに有効な次亜塩素酸ナトリウムで清掃、調理は中心温度85度以上・90秒以上で過熱など、対策が重要だ。

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