
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)03月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1483 2面
徳洲会臨床工学部会(CE部会)は2月16日、和泉市立総合医療センター(大阪府)で、内視鏡ワーキンググループ(WG)セミナーをハイブリッド形式で開催した。昨年の仙台大会に続き2回目。今回のテーマは「さらに深めよう内視鏡機器の感染管理・デバイス介助」。当日は150人を超える徳洲会グループ臨床工学技士(CE)が参加し、演題発表やライブセッションなどを通じて研鑽した。
WEB参加を含め150人超が参加するなど盛況
内視鏡WGの発展に意欲を見せる中西WG長
はじめにWG長の中西孝次・和泉市立医療センター臨床工学科副技士長が、同WGの活動状況を報告。あらためて構成メンバーや組織の目的などを周知するとともに、これまでの活動として、教育や内視鏡に関する資材の効率化などを説明した。
続いて、古河総合病院(茨城県)、成田富里徳洲会病院(千葉県)、湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)、宇治徳洲会病院(京都府)、神戸徳洲会病院、大隅鹿屋病院(鹿児島県)の6病院が演題を発表。参加者による投票の結果、湘南藤沢病院が最優秀演題賞に選ばれた。
発表したのは山田真史CEで、テーマは「胆膵内視鏡で使用される0.025inchガイドワイヤの性能に関する特性評価」。ERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管造影)の手技で胆膵内視鏡に用いるガイドワイヤは重要な役割を担っているが、剛性(外部からの力に対して変形する度合い)など機械的特性は一般的に公表されていない。
研究報告も見られないことから、山田CEは複数種類ある外径0.025inch、先端形状ストレート型のガイドワイヤの剛性と先端荷重を検討した。その結果、各種ガイドワイヤの剛性特徴と先端荷重に差異が見られ、症例によってガイドワイヤを選択する根拠のひとつとして有用である可能性を指摘した。
この後、内視鏡スコープの動線をテーマに病院の取り組み紹介や、内視鏡関連の処置介助に関する教育講演などを行った。最後に、同WGの特徴でもある「ライブセッション」を実施。今回は「処置具の取り扱いに対する教育・指導」をテーマに、中西WG長が、①生検鉗子、②クリップ鉗子、③留置スネアそれぞれで、実演しながら教育・指導のポイントを解説した。
全プログラム終了後、CE部会顧問の河村誠司・和泉市立医療センター臨床工学科技士長が「今回、印象的だったのは、並木将行・湘南藤沢病院臨床工学科主任の『内視鏡が好き』という発言。やはり業務が好き、興味を持つことが成長につながります。皆さんで、このWGをどんどん盛り上げてください」とエールを送った。
最後に中西WG長が「さまざまなプログラムを企画し、うまくできたこと、できなかったことがありますが、多くの皆さんの協力があってこそのセミナー」と謝意を伝え、閉会した。
あらためて振り返り、中西WG長は「今回は手技介助をメインテーマにしたので、とくにライブセッションは実際の内視鏡モデルを使い、極力、介助者が介助する環境に近づけて行いたい思いがありました」と、こだわりを強調。
今後については「アンケート結果に基づき参加者のニーズに応えたい」としつつ、「私が日本臨床工学技士会の内視鏡業務検討委員を務めているので、そこでの情報を速やかに伝え、各CEが自施設の状況などをふまえながら方向性を考える場にもしたい」と意欲を見せていた。