
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)01月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1476 4面
東京西徳洲会病院は電気自動車(EV)やその充電設備(EV充電スタンド)を導入、さらに、ごみを燃やさずにリサイクルできる処理方法へと変更したり、障害者雇用を推進したりするなど、本業である医療以外でも積極的にSDGs(Sustainable Development Goals=持続的な開発目標)活動に取り組んでいる。同院は地域社会の一員として社会貢献活動を推進するとともに、ブランドイメージの向上を目指す。
「徳洲会のブランドイメージ向上にもつなげていきたい」と伊東課長(左)、野坂副主任
訪問看護や透析患者さん送迎用に電気自動車を導入
駐車場に充電スタンドを設置
同院は2024年9月と11月にEVを1台ずつ、計2台導入した。1台は関連事業所の東京西くじら訪問看護ステーションで、訪問看護師が患者さん宅に向かう訪問車として運用。もう1台は同院の透析患者さんの送迎用に活用している。
導入したのは国産メーカーの軽自動車。メーカー資料によると、フルに充電した状態での航続距離は180㎞。用途を考えれば十分な距離だ。動力は電気のみで走行中のCO₂排出はゼロ。
事務部の伊東大介課長は「契約していた車両のリース期間が切れるのに合わせてEVを導入しました。国と東京都からの補助が各55万円と手厚く、ガソリン車と比べても導入費用を抑えられるとわかり、決め手になりました。また、送迎や訪問に使用する車両に対しては、地域の方々からの目線もあります。脱炭素社会の実現に寄与するEVは、ブランドイメージを向上するアピールにつながるという期待もありました」と説明する。
10月末にはEVを利用する患者さんの利便性を考慮し充電スタンドも4台分設置。EV普及に向けたインフラ整備に資する取り組みでもある。これも補助金を活用できたことなどから、経済的な負担なく設置できた。運用は設置業者が行うため、同院の事務負担も発生していない。ただしEV給電時に対価の受け取りもない。利用者はモバイルアプリから課金決済を行う。
同院はごみの処理も、エコを重視した施策を実行している。「すべてのごみを燃やさず、つまりCO₂の発生を抑え、かつリサイクルを行っているごみ回収業者に切り替えました。たとえば生ごみは堆肥に、プラスチックごみは固めてベンチやウッドデッキなどに再生できる擬木としてリサイクルされています」(野坂昌宏・資材課副主任)。
業者によるごみ回収時の費用をできるだけ抑えるために、院内で職員がごみを捨てる際の分別をより細かく設定。非感染性の通常のごみに関しては、以前は「燃えるごみ」、「燃えないごみ」、「資源ごみ」の3種だったが、現在では「紙ごみ」、「生ごみ」、「割り箸・爪楊枝・串」、「廃プラスチック」、「缶・ビン」、「ペットボトル」、「発泡スチロール」、「資源ごみ」の8種類に増加。患者さんら来院者が出すごみは従来どおりの分別とし、回収業者が後で仕分けている。
「ごみ捨て場に分別表を貼り出し、職員に周知し、協力してもらっています。今後は、リサイクルしてできた堆肥を当院の花壇に使用したり、業者が提携している農園で、その堆肥で育てた農作物の収穫を、院内保育所のお子さんたちに体験してもらったりと、いろいろな学びの機会も提供できればと考えています」と野坂副主任は展望する。
また同院は障害者雇用にも力を入れ始めている。14人だった障害者スタッフは現在、18人ほどに増えた。事務員・清掃員・厨房員などとして雇用。
「地域とのつながりを深めるなかで、就労支援センターとの関係も強化してきました。人材を紹介していただく機会も増え、積極的に見学の受け入れも行っています。医療機関は社会の公器です。受け入れ側として障害について理解を深めながら、障害者の方々が安心して就労できる場を提供していきたい」と伊東課長は抱負を語っている。