徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)01月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1476 3面

湘南藤沢病院
地域がん診療連携拠点病院へ
症例検討会と情報交換会開く

肝臓がんの集学的治療をテーマに症例検討会

湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)は、「がん症例検討会と情報交換会」を開催した。「肝細胞がん(肝臓がん:HCC)集学的治療の最近の話題」をテーマに、診療内容の紹介や症例発表などを行った。当日はハイブリッド開催とし、院内外の約60人が参加し研鑽を積んだ。

急性期総合病院である同院は、幅広い併存疾患に対応できる強みを生かしながら、手術・化学療法・放射線治療からなる集学的医療を提供するなど、がん医療に尽力。目下、「地域がん診療連携拠点病院」の指定取得を目指している。

中﨑晴弘・外科部長の開会挨拶に続き、岩渕省吾・肝胆膵・消化器病センター長を座長に、3題の講演を実施。まず津田享志・腫瘍内科部長が「複合免疫療法時代のHCC治療」と題して発表。2020年に承認された切除不能なHCCに対する初のがん免疫療法など紹介。肝動脈化学塞栓療法(TACE)と化学療法を組み合わせることで、治療効果が高まる機序など解説した。

続いて、種村宏之・外科部長が「当院における肝細胞癌 ABC conversion surgeryの経験」を講演。切除不能な腫瘍が化学療法の効果で切除可能になり、取りきる手術を行うことをconversion surgeryという。根治切除を実施できた症例を発表した。

清水弘仁・肝胆膵・消化器病センター部長は「─薬物療法とTACE併用意義─変わりつつあるTACEの役割」と題し、TACEや分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の歴史、進行度に応じた治療方針など解説。アテゾリズマブとベバシズマブの併用療法後にTACEを追加した同院での症例を紹介した。

最後に、岩渕センター長が「この数年間でHCCの治療はずいぶんと進化し、また健康寿命が延びたことで、かなりご高齢の患者さんにも治療を行えるようになりました。今後も質の高いがん医療の提供に努め、患者さんに貢献していきましょう」と呼びかけた。終了後は別室で情報交換会を行い、親睦を深めた。

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