徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)01月20日 月曜日 徳洲新聞 NO.1475 4面

湘南藤沢病院
新棟オープンし診療機能強化
健診センター規模2倍・新誘導システムも

湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)は4階建ての新棟をオープンした。1階は職員用駐車場となり、2階に外来化学療法室、痛みセンター、小児科、3階に人間ドック・健診センター、4階にICU(集中治療室)が本館から移転する。このうち人間ドック・健診センターが1月4日に規模を拡大してオープン。新たに健診誘導システム「HosPad」を導入した。

「新棟オープンと本館の体制強化で相乗効果を」と江原院長

新棟をオープンするにあたり、江原宗平院長は「東上震一理事長が考えられているように、病院戦国時代を生き残るには、規模拡大は必須条件だと考えます。新棟オープンと本館の体制強化の相乗効果により、質のレベルアップも図ります」と意気込みを見せる。

人間ドック・健診センターの近藤副院長(左)と本明室長

新棟には、他に先がけて人間ドック・健診センターが移転。これを機に以前の約2倍の広さになり、1日当たりの受け入れ枠も大幅アップした。同センターで病気を早期発見した後、患者さんにしっかりと医療を提供できるように、本館での診療機能も強化する計画だ。

江原院長は「心臓血管外科、循環器内科、脳神経外科などに常勤医師が入職する見込みです。これまで対応できなかった手術や緊急カテーテル治療も行えるよう準備を進めています。また、専攻医の枠も増やしていきたい」と明かす。

新規オープンした新棟。本館と渡り廊下でつながる

さらに新棟には1月21日に痛みセンター(ペインクリニック)、小児科、同29日に外来化学療法室、同下旬にICUが移転する予定だ。外来化学療法室は従来の23床から30床に拡大。ICUは現在12床だが、今後、増床の計画もあり、さらにスーパーICU(特定集中治療室管理料1・2)の取得も目指す。

人間ドック・健診センターでは、移転にともないマンモグラフィ(乳房X線検査)を新規導入。また、本館の内視鏡検査室は、同センター移転により空いたスペースを活用して拡大する予定だ。

職員を受診者に見立ててHosPadのリハーサル

さらに、健診誘導システム「HosPad」を徳洲会病院で初導入した(人間ドック施設TIMC OSAKAにも導入)。これはタブレット端末を活用し、健診の業務効率化を図るシステム。受診者は、受け付けで専用タブレットを受け取り、画面に表示される案内に従って検査を受ける。

本明博・同センター室長は「これまでの受け入れ枠は1日60人ほどでしたが、新棟に拡大移転し、今後は100人を目指しています。HosPadを活用することで、事務職員の増員は考えていません」と強調する。

同システムが検査の混雑状況を管理し、受診者を空いている検査へ誘導することができるため、効率の良い健診が実現。健診終了時に検査の通過もれがあれば、アラートで知らせる機能もある。また、検査結果を自動的に取り込めるため、受診者はタブレットで数値の確認も可能だ。待ち時間を有効に過ごせるよう、タブレットには電子書籍を搭載。ゆくゆくはオリジナルの動画の格納も計画している。

スタッフ側の画面では、各検査ブースの混雑状況の把握ができる。基本的には同システムが受診者を自動誘導するが、場合によってスタッフによる誘導もできる。検査時には、受診者の問診内容や禁忌事項が確認できるため、より丁寧な個別対応に寄与する。

同センターは同システム導入にあたり、昨年12月に3回、職員を受診者に見立ててリハーサルを実施、準備を万端にして、1月4日にオープンを迎えた。また今後、4月をめどにスマート問診システムの導入も計画。これは受診者が自身のスマートフォンなどを用い、事前問診を入力できるシステムで、HosPadと連動することで、よりスムーズな健診を実現する。あわせて健診結果の配信もできるため、郵送物発送の手間も軽減する。

近藤哲理・副院長兼同センター長は「療養中の患者さんでも、専門診療科の診察だけでは、意外なところに落とし穴がある可能性もあります。自分に合わせた健診・人間ドックで、定期的に全身を診ることは大切。新しくなったセンターで、今後も地域の方々の予防医療に貢献していきたい」と意気軒高だ。

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